エプソムC 過去成績からみるレース傾向
安田記念が終わり、次はエプソムカップです。1983年、日本ダービーが第50回を機に、本場のダービーを開催するイギリス・エプソム競馬場と提携された際に開催されるようになったレースです。レース条件は東京競馬場（芝・1800m）にて開催され、過去にはここを勝ってのちにG1馬となったエイシンデピュティ、エイシンヒカリなどを輩出している。
～血統から予想する～
まず最初にエプソムカップに3着以内に入る馬を血統から特徴を考えていきましょう。
（1）勝馬の特徴
サンデーサイレンス系が過去10年で7勝と圧倒的な成績を上げてます。特にディープインパクトが3勝で産駒デビューが2010年、3歳以上限定戦からとなるため実質2011年からがディープ産駒デビュー年となっており、過去8年で3勝となっている。また、ダンスインザダーク産駒も2勝となっており、その他勝馬では自身が菊花賞勝馬または産駒に菊花賞勝馬を輩出している馬が8勝となっており、血統的にスタミナを豊富に持っている馬が有利となっている。
（２）2，3着馬の特徴
母父にサンデーサイレンスを持った馬が過去10年で、30頭の3着内馬のうち8頭となっている。またグレイソブリン系を持った馬も強く、6頭となっており、サンデーサイレンスとグレイソブリン系の馬でおよそ半数を占めるほど独占的となっており、これに父ディープインパクトを含めると、かなりの割合をサンデーサイレンス系が3着内を占めている。
また、頭数の多いミスタープロスペクター系は、代表的なキングカメハメハなどを含めても、過去10年、3着内馬で、たったの2頭となっており注意が必要となっている。
～ローテーションから予想する～
（1）勝馬の特徴
中3週で来た馬が3勝、中６週で来た馬が3勝、中4週で来た馬が2勝となっており、過去10年で8勝となっている。あまり極端な長期休養明け、中1週、連闘となっている馬は注意が必要となってくる。前走レースではマイラーズカップ組が3勝、新潟大賞典組が2勝となっている。
（2）2，3着馬の特徴
過去10年での3着内馬の特徴は中4週組が30頭中、12頭となっており3着内馬の4割がこの条件から激走している。また中6週の馬も30頭中5頭となっており注意が必要となっている。また、新潟大賞典組が30頭中9頭、と勝馬でも挙げたレースから参戦してくる馬が強くなっているが、マイラーズカップ組もこの条件で絞ると6頭となっており、この２つのローテから半数を占めている。
～人気から予想する～
（１）勝馬の特徴
1番人気馬が10年で4勝となっている。また、サンデーサイレンス系は1番人気では3勝となっている。2番人気は3勝となっているのでこのレースは1番人気か2番人気で勝馬の7割を占めている。
（２）2，3着馬の特徴
5番人気内の馬が3着内に過去10年で30頭中22頭となっており3着内の0.733を占めている。また人気薄は来ても3着までとなっており、1，2着に5番人気内の人気馬で限定すると20頭中、19頭を占めており馬単のBOX20点買いでもかなりの確率で当たることが分かる。これは来年以降も覚えておきたい傾向だ。
～枠順から予想する～
（1）一着馬の特徴
過去10年では馬番5番以内の馬が5勝となっている。馬番６番も2勝となっており7割が馬番6番以内となっており基本的には内枠有利となっている。
また外枠でも人気馬が仮に極端な外枠に入っても来ているがその場合、差し馬であることが重要となっている。外枠の先行馬はほぼ壊滅状態となっているので、注意が必要だ。
（2）2，3着馬の特徴
30頭中11頭が馬番10より外の枠の馬が3着に来ている。外枠は最大8頭しかいない、もしくは減るので、2，3着は外枠の馬を狙うのが吉。2着は過去10年で5回連対している。3着馬も5回となっておりそれなりの率だが、外枠の馬を買う際は基本的に差し馬しかこないと思った方がよい。
～まとめ～
①～⑤のデータをまとめていて分かったことはサンデー系とグレイソブリン系、基本的に１、2着馬は1から5人気以内で買えば当たりやすいというデータが出ました。データを信じて買うもよし。調教タイムや馬体重を見てから決めるもよし。馬券は結局自分の意思で買うものだからこうしろとは言えませんが（それが楽しいわけだし）でも、今回のような記事が少しでも誰かの役に立てれば幸いです。
次はマーメイドSについて書こうと思います。
蛇足
今回の記事は1年に1度書き直して、毎年使えるようにしていこうと思うのでこれからも記事の内容が変わっていくと思います。
