人生逆転満塁ホームラン

FX、競馬、子育、その他雑記

今更ながらイニエスタ選手の凄さを書きなぐってみた

 

最近、競馬ネタが連発していたので今日はサッカーネタで。

2018年6月19日よりロシアワールドカップが開催されます。世界中のサッカーファンが熱狂する4年に1度の大イベントです。

日本代表が不甲斐ない試合を見せ、「今年のW杯は期待できねぇ」「3戦全敗間違いなし」などの声が聞こえるなか、その裏で、日本にスーパービッグニュースが飛び込んできました。あのイニエスタがやってくる!!

いまさらながらイニエスタが来日、Jリーグでプレイすることを考えてみました。

皆さんはイニエスタという選手についてご存知でしょうか?イニエスタ選手はスペイン出身の本名・アンドレス・イニエスタ・ルハンといいポジションはMF。34歳。

あだ名は「手品師」「青白い騎士」などと呼ばれ、12歳の頃からバルセロナの下部組織の一員として、バルセロナでの選手生活をスタートさせました。

 

この頃から同世代の中で飛びぬけた存在として、多くの注目を浴びるような選手でした。あの有名なグアルディオラ(マンチェスターC 現監督)がこれまたバルセロナで一時代を築いたシャビ・エルナンデス選手に言った有名な逸話があります。

 

「もうすぐ、お前が俺を引退に追い込むだろう。でも、あの坊やはお前を引退に追い込むぞ」と。

 

結果的にシャビは引退に追い込まれるようなことがなく、むしろ名コンビとなって、バルサで、そしてスペイン代表で輝かしいキャリアを送ることになります。

しかし、まだ育成年代の選手を当時のチームのトップ選手がこのような発言するのはかなり珍しかったのではないでしょうか?それだけずば抜けた才能を持った選手だったのでしょうが、それにしても異例です。

さぁ、そんなイニエスタ選手。一体どういった選手なのでしょうか?

 

アンドレス・イニエスタのプレースタイルとは

イニエスタ選手のプレーを動画やニュースなどで見たことや聞いたことがありますか?

たぶん、メッシやクリスティアーノ・ロナウドやネイマールなどに比べると、派手なゴールやアシストが少ないので名前は聞いたことはあるけど、実際のプレーは動画などでも見たことがないという人が圧倒的ではないでしょうか?

イニエスタはバルセロナやレアルマドリードなどが所属するリーガ・エスパニョーラというリーグでこれまで16シーズンプレイし、400試合以上出場して、35ゴールと、およそ11試合で1得点という割合でゴールを決めています。また、アシストは16年間で69アシストを決めており、1年単位でみると、4.3アシストを決める選手です。

 

あれ?それほどゴールもアシストも決めてないじゃん、何が凄いの?と思われる方もたくさんいると思います。成績を知るとこのような印象を与えてしまうのですが、一度プレイ動画などでもいいので見てもらいたいです。

 

一番の特徴はなんといってもどんな密集地帯でもボールをロストせずにトラップして、

足に吸い付くようなドリブルで冷静にキープして、パスコースを作って正確なパスで相手守備陣を崩すというところでしょうか?全盛期はこれにクイックネスを生かして凄まじいレベルのボディバランスを組み合わせて繰り出した無敵のダブルタッチが有名な選手でした。ダブルタッチ=イニエスタというくらいに。

 

そうして、走りこんだ味方にパスからの折り返しでゴールというパターンが多いため、アシストやゴールといった目に見える結果が出ずらい選手なのですが、今さらっと簡単に説明した「密集地」で「キープ」からの「パスコースを作って、正確なパス」といった技術がどれほど困難か分かってもらえるでしょうか。

少し話がそれますが日本代表がゴールを決められない理由ってなんだと思います?

 

ザッケローニ時代を思い出してほしいのですが、この頃の日本は「ポゼッション」というボールを可能な限り保持し、選手が走り回るのではなく、ボールを「走らせて」、簡単に言うとパスを繋げて相手ゴールに迫るという戦術を前面に出して戦っていました。

これはバルサを代表する、当時の流行の最先端の戦術だったのですが、それを日本も標榜してました。そしてワールドカップ予選や、親善試合などでは華麗なパスワークなどで切り崩してという形も割と頻繁にできていたのですが、本番のワールドカップでは、

見事なまでに打ち砕かれました。

 

この原因はポゼッションするにあたって1番の問題をクリア出来なかったからです。

1番の問題とは相手が引いてゴール前を固めて、ゴール前に敵選手が密集してパスコースを切られたときです。こうするとそもそもパスを出すスペースがないため、パスを出すことが出来ません。

 

このような状態になったとき、どうするかというと、一つは密集地帯を恐れずに蹴りこんで、狭い空間でパスを回す。

 

もう一つは一度、後ろに戻しもう一度切り崩すためにパスを回してコースを作るという方法になるでしょう。

 

しかし日本の場合、密集地帯でパスを回すという行為が出来ませんでした。それはパスを出す側にも受ける側にも言えることなのですが、まず密集地帯でパスを回すには相手にカットされないよう球あしの速いボールを蹴ることになります。

 

さらに受ける側も相手のマークやプレスを交わすためにすごく難易度の高く、精度の高いトラップ技術を必要とします。結局のところここがうまくいかなかったため日本は負けました。

果敢に攻めた時間もあったと思います。しかし、この最後のエリア内でのパス交換をミスし、奪われ敵チームの身体能力を生かしたカウンターでやられるといったパターンが何度あったか?それがコロンビア戦でありギリシャ戦なのです。

 では、イニエスタはどうなのでしょう?

 

イニエスタのプレイを見てもらうとわかるように、ここの技術が一番すごいです。

基本的にどんな球が来てもボールをロストしません。そして得意のキープ力を生かし、エリア内でフリーの味方を探し、正確なパスを通すことでチャンスを拡大してきました。

 

またサッカーIQとそのキープ力を生かしゲームメイク能力も高い選手です。

例えば後半リードしているときに、味方が疲れてきたと感じたら、ボールを保持し、味方の選手とパス交換をして時間を潰したり、ボールをロストしないことを強みに敵のマークを一身に受けることで、フリーの選手を作り出しパスを出したり。

時には正確なキックコントロールでサイドチェンジを出して、敵を横に縦にと揺さぶってみたりしてほころびを作ることでポゼッション戦術を昇華してきた選手です。

 

ですのでこのような選手が味方にいることはとてもありがたく、例えば神戸に所属するポドルスキ選手の良い相棒になるんじゃないかと思ったりもします。

ポドルスキ選手はもともとはFWの選手ですが、神戸にパスを入れることが出来る選手が少なかったため、最初のころは中盤に降りてきて、ゲームを作る役割になっているところを何度か見てきました。イニエスタが入ることでそういう場面を減らし、ポドルスキの決定力とシュート力を生かした戦術をとることも可能になるんじゃないかと思います。

 

このようにテクニックが非常に高く、サッカーIQも高いため、非常に有益な選手です

イニエスタが神戸でプレイすることが楽しみでしかたありません。

 

そんなイニエスタ選手がワールドカップに出場します。

一度、彼が出場している試合を見てほしいです。私が言ったキープ力やパスワークなど、どれほどレベルにあるのか?ぜひ注目してみてほしいです。

 

 そして、ワールドカップが終わったら、神戸のイニエスタに注目しましょう。日本のサッカーがどこを目指すのかわかりませんが、2014年のチームが課題だったことを生きる見本が手本を見せてくれますし。そのプレイを見て、吸収して少しでも日本人プレイヤーに息づくことを願ってます。こういうレベルの選手が日本にくることで競争力が増し、日本全体のレベルアップにつながるような活躍を期待してます。